ヘンシェル・カルテット（HENSCHEL QUARTETT）

ヘンシェル・カルテット（HENSCHEL QUARTETT） 1995年は、ヘンシェル弦楽四重奏団の素晴らしい演奏が各地で強い印象を残した年となった。 この年、この若い音楽家たちは、世界各地のコンクールで5つの最優秀演奏賞に輝いたのである。4人の音楽家は、ロンドンの王立音楽カレッジ、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーで独奏者としての研鑽を積み、 全員が極めて優秀な成績を収め卒業した。大成功となった1988年の弦楽四重奏団としてデビュー以来、複数の重要な音楽祭から招待を受け、期待の若手として国際的な契約を結び、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、 オーストリア、イタリア、スペイン、ロシア、アメリカ、日本などで演奏旅行を行った。現在では、この団体は若手弦楽四重奏団の中でも、傑出した団体に数えられるようになっている。 1993年、チャールズ・ヘネン国際コンクールで第1位を獲得、同時に特別賞も受賞した。同年、ドイツのバイエルン州より奨励賞も授与されている。1995年、ザルツブルグ国際モーツァルト・コンクールで最高位、 フランスのエヴィアン国際コンクールで主要2賞、同じくカナダのバンフ国際コンクールでも２つの賞を得た。1996年には、大阪国際室内楽コンクールで第１位及び金メダルを受賞した。 1995年には名高いアメリカのタングルウッド音楽祭、96年にはイギリスのオールドバラ音楽祭に招待される栄誉を得、レジデント・クァルテットとして滞在している。フランツ・バイヤー教授及びアマデウス弦楽四重奏団員のもとで研鑽を積み、さらにメロス弦楽四重奏団員やアルバン・ベルグ弦楽四重奏団員からも教えを受けたヘンシェル弦楽四重奏団は、 偉大なる弦楽四重奏演奏伝統の系譜を継ぐ存在である。ヘンシェル弦楽四重奏団の卓越した演奏技術は演奏会批評でもしばしば言及されるが、それ以上にこのアンサンブルを特徴付けるのは、 音楽への愛に育まれた深く確信に満ちた楽曲解釈と、作品を通しあるがままに音楽を表現しようとする基本的な姿勢でもある。それこそが聴衆を魅了して止まない所以であろう。紛うことなくこの団体固有のものである表現には、 若く熱狂的な活力に溢れながらも、円熟味すら感じられる。

・1998年11月23日（月）　18：00開演 ・全席指定/　￥4,000　 ・会場/　いずみホール ・出演/　ヘンシェル弦楽四重奏団　ゲスト：野田正輝

◆プログラム◆ Benjamin Britten：Quartentt nr.3 op.94 ブリテン：弦楽四重奏曲　第３番 W・A・Mozart：KV575 in D major モーツァルト：弦楽四重奏曲　第21番　ニ長調 L・V・Beethoven：Op.59 nr.1 in F major ベートーヴェン：弦楽四重奏曲　第７番　ヘ長調「ラズモフスキー第１番」

・1997年5月27日（火）　19：00開演 ・全席指定/　￥4,000　 ・会場/　ザ・フェニックスホール ・出演/　ヘンシェル弦楽四重奏団

◆プログラム◆ Janacek:Streichquartett Nr.1 "Kreutzersonate" L・ヤナーチェク：弦楽四重奏曲第一番「クロイツェルソナタ」 Schubert:Streichquartett B-Dur. D.112 F・シューベルト：弦楽四重奏曲変ロ長調 Brahms:Streichquartett a-moll, op.51-2 J・ブラームス：弦楽四重奏曲第二番イ短調

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